陶器作家
ヨコイマサシ

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「陶芸」と「紅型(びんがた)」
紅型陶器は陶芸を始める前から考えていたアイデアでした。異なる工芸である「陶芸」と「紅型」を組み合わせたら面白いものができるという強い想いがあり、そのアイデアを形にしたいと以前から考えていたのです。それを始める大きなきっかけとなったのが 2004年。私はまだ陶芸の道で進むことを決心していない状態でした。その頃に、紅型作家を目指し沖縄へやってきていた女性・縄トモコと出会ったのです。陶芸に興味を持っていた私は、彼女との出会いをきっかけに「陶芸」と「紅型」を組み合わすアイデアで新しい作品を作ることができると確信が持てたのです。その後、陶芸の道に進むことを決心し、伝統工芸の窯元「育陶園」にて勉強をする傍ら、縄トモコと共に紅型陶器の実験を進めていきました。2008年、独立と同時についに独自の技法を使った「紅型陶器」が誕生したのです。
名古屋、東京、そして沖縄へ
航空業界の中心地・名古屋で育ったこともあり、幼少期から航空機が大好きで、航空業界への就職しか考えていませんでした。また、昔から手先は器用でものづくりは好きでした。学生時代の空港でのアルバイト経験や、映像制作のアルバイト経験などをきっかけに、徐々に興味は、航空業界の事からものづくりへと方向性が変化していきました。紆余曲折はありつつも、東京の美大のデザイン課を卒業。その後、東京のインターフェイスデザインの会社に就職しましたが、大きな違和感を感じ、学生時代から大好きだった沖縄へ移住。そこで沖縄の陶芸の産地・壺屋にて陶芸と出会うこととなりました。今振り返ると、陶芸を仕事にしようと思ったのは直感的なもので、成功する裏付けや確信はありませんでした。ただ、今ではその決断は良かったと思っています。実は陶芸を始める前に心に決めていたことがあります。それは、自分が作りだしたものをダイレクトにお客様に見てもらいフィードバックをもらえる仕事をすること。この点は、会社員時代に感じた違和感から得た答えでした。もう一点は、将来自分に子供が出来た時に、自分の子供に、仕事を間近に見せてあげられること、家族との時間も大切にしたかったのです。
夢の中シリーズ、タビノヒト
夢の中のシリーズは、夢の中のような少しフワッとした世界感をイメージしています。イメージ作りとしては、絵本の1ページを切り取って、壁に飾るような感覚で作っています。当然ですが、絵本には起承転結があります。しかし1ページだけを切り取ってしまうと、途端にストーリの全貌はわからなくなり、絵を見た人は、ストーリーを想像することとなります。これこそがポイントでして、見る人・使う人が想像し、そこから様々な物語が生まれていってほしいというのが狙いです。このシリーズの陶器を使う時に、この器の描かれている世界にはどんなストーリがあるのかな?と想像することで楽しんでもらいたいのです。作り手の私自身の中にイメージするストーリーがあったとしてもその方のご想像にゆだねたいのです。例えば、このシリーズの「ドアの絵」等も、人によって同じモチーフでも様々な考え方ができます。手にとった人のイマジネーションを自由に広げてもらいたいというのが私の希望です。
Profile
ヨコイ マサシ
沖縄在住・名古屋出身・武蔵野美術大学卒業
名古屋にて、高校卒業までを過ごす。横浜国立大学の工学部を中退したあと、武蔵野美術大学へ入学。デザインを専攻。卒業後は、大手のプロダクトのデザインを共同開発する会社へ入社。主に携帯電話・カーナビ・ATM等タッチパネル関係の表示部デザインに関わる。自分自身が関わった仕事をお客様に直接手渡しできない事に違和感を覚え、その違和感が無い「自分に合った仕事」を模索。そのような中で沖縄にて陶芸に出会う。自分で作り出した作品を直接お客様へ手渡せる仕事は魅力的に感じた。東京での仕事を辞め、沖縄県那覇市壺屋の伝統工芸壺焼き窯元育陶園にお世話になることに。その頃、紅型と陶器を組み合わせて制作する作品群「紅型陶器」を考案。修業をする傍ら、自宅にて紅型陶器の制作方法の模索を続ける。2008 年、育陶園から卒業し沖縄県南城市に工房を構える。
コラボレーション実績
  
雑貨屋エルフェ
マスキングテープ
沖縄県豊見城市にある雑貨屋エルフェとのコラボレーションです。「紅型陶器」の作品をテープへと落とし込んでおります。菊文様と美しい青緑の陶器ならではの微妙な色合いの変化までもが綺麗に表現されております。
ハイアットリージェンシー
SPAにて
沖縄の美しい海辺に位置する恩納村瀬良垣にある「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」のSPA「hanari」にて紅型陶器のプレートをご使用頂いております。
  
  
紅型作家・新垣優香
紅型陶器コラボレーション
紅型作家・新垣優香さんとのコラボレーションで生まれた新しい「紅型陶器」です。大胆で華やかさが特徴である作家さんの個性が反映され、艶やかな世界が生まれました。

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