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写真でしか見るとこのできない
『地域の瞬間と永遠』

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Excellent Photos

雨乞いの滝

徳島県神山町には、日本の滝百選にも選ばれた名滝‘雨乞いの滝’があります。年に何度かこの場所を訪れていますが、毎回表情が異なり、また足を運びたくなります。金色の光を前にあえて目を閉じ、両手を大きく広げて深く呼吸をすると、何か生命力のようなものが満ちて来ることを実感できる時別な場所です。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 徳島県神山町

晩夏のひまわり

山梨県の南東部、富士北麓に位置する忍野村で晩夏のひまわりを見つけました。富士山の伏流水に源を発する神秘的な湧水池‘忍野八海’のあるこの一帯は、秋が深まるとかなり寒くなります。そのことを、ちゃんと知ってか、夏の終わりをどこか寂し気に感じている様子でした。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 山梨県忍野村

コバルトブルー

沖縄本島から西に約100km。沖縄諸島の西端に位置する久米島(くめじま)には砂浜だけの無人島‘はての浜’があります。3つの砂洲で構成されるこの浜は360°コバルトブルー。その美しさは東洋一とも言われています。自然が織りなす風景と色彩は、人間にはつくり得ない素晴らしさがあります。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 久米島

伝説の獅子

沖縄でお馴染みのシーサーは、災いから主を守ると言われている伝説の獅子です。門や屋根に佇むその勇姿は、邪悪なものを家に入れないという孤高の気概が見て取れます。歴史的な建造物に据えられたシーサーは、琉球王国時代から歩んできた様々な歴史を見守ってきた語らぬ生き証人かも知れません。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 沖縄

地域のために

小豆島で30年にわたり自然や生態系を守る活動をされている亘(わたり)さん。その活動が実を結び、今ではシーズンになると多くのホタルを見ることができます。地域活動に関する本質的な助言もたくさんご教授くださいました。将来、亘さんのような素敵なシニアになれるよう、歳を重ねていきたいと思いました。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 小豆島

自転車で日本一周

自転車で日本を一周中という方に偶然出会いました。瀬戸内海の絶景をロードバイクで颯爽と走る姿は定番ですが、この方はママチャリに荷物を積んで奮闘中。タンクトップとタオル頭巾が気合の証です。お会いしたのも何かの縁かとサイダーを一本進呈。「いただきまーす!」という笑顔がとても素敵でした。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 鞆の浦

未来に繋がる好奇心

会津若松の七日町通りに、若い女性作家さんが営む会津漆器の工房「鈴蘭」があります。地元の子供たちは、店内に飾られた色とりどりの作品に興味津々。店の前を通るとき、いつも店内を覗き込む姿がみられます。そんな子供たちの好奇心が、必ず地域の未来へと繋がることを確信できる瞬間です。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 会津若松

幻想の深緑

標高1000m以上ある妙高高原(新潟県)。遠く滋賀、野尻の山並みから斑尾山、野尻湖までも一望でき、夏は涼やかな風が高原を吹き抜け、全身で澄んだ空気を感じられる素敵なところです。刻々と変化する高原の風景は、時間帯によって一帯が濃霧に包まれ、幻想的な深い緑を生み出します。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 妙高高原

湾曲の水面

北海道開拓の玄関口である小樽港にあって、倉庫まで荷物を運ぶ水路として設けられた小樽運河。緩やかに湾曲しているのが特徴で、手前の橋から撮影すると画面の中心まで街頭の灯りを取り込むことが出来ます。日没直後の蒼い空を水面からも堪能できる本当に素敵なところです。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 小樽

早朝のパンづくり

昔から、学校給食をはじめ、地元の人々から愛され続けてきた村上パン(村上製パン所)。ご家族による、そのパンづくりは、まだ、町が眠りから覚める前の早朝から始まります。毎日、黙々と丁重に生地から仕込み、焼き上げて届ける。昔ながらの懐かしいパンは、お腹だけでなく、人々のココロも満たしてくれる存在です。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 鞆の浦

夕暮れの常夜燈

いにしえに潮待ちの港として栄えた鞆の浦にあって、行き交う船の安全を導く灯り、常夜燈(燈籠塔)。夜の早い町が、静かに佇みはじめる日没の刻、常夜燈はひっそりと灯をともし始めます。
人気が無くなるその時間帯の波の音、船の音、町の音がともて好きで、何度となく足を運び、風景をカメラにおさめます。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 鞆の浦

鶴ケ城に馳せる想い

幕末戊辰戦争の舞台となった鶴ケ城。そこには、言葉では語り尽くせない沢山の物語があります。会津若松の皆様とご縁を頂いたことで、改めて当時の歴史や時代背景を知るに至り、少なからず会津魂の本質にも触れさせて頂いた気がしました。鶴ヶ城を望む人の背中には、それそれの馳せる想いが語られています。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 会津若松

祭りの小休止

会津と日光を結ぶ街道沿いに位置する大内宿。茅葺き屋根の民家が並び、江戸時代の町並みを今に残す素敵な場所です。会津から立ち寄った際、たまたま大内宿のお祭りに遭遇しました。祭りの中心は法被姿の子どもたち。神輿を担いで発奮し、木陰でしばしの小休止。二人で何を話しているのかな…

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 大内宿

山里の千枚田

小豆島池田町山中地区の北側に位置する千枚田。山腹の傾斜を利用した大小様々な棚田が美しい田園景観が見事に形成されています。海の印象が色濃い小豆島ですが、山里の景色も圧巻。あぜ道に腰をおろして眺めていると、あっという間に1時間が経過して、古からの日本らしい暮らしの原点を肌で感じることが出来ました。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 小豆島

凧の絵付け

福島県の伝統工芸品に指定されている会津若松の唐人凧。その唐人の絵付けをされている竹藤(たけとう)のご主人。事前のアポイント無しで、こころよく撮影をご承諾して頂きました。迎え入れてくださった時の笑顔から、座して筆をもった瞬間、職人さんとしての鋭く、真剣な眼差しに変わったことが、とても印象的でした。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 会津若松

芳醇な香り

昔ながらの醤油づくりが今もしっかりと根付いている小豆島。島の東南側で内海湾から寒霞渓に向かう山のふもとにあるヤマロク醤油さんでは、天然のもろみ蔵を見学させていただくことが出来ます。自然の営みの中で、ゆっくりと時間をかけて育まれる醤油づくりを垣間見て、改めて自然のチカラがつくり出す凄さを感じた瞬間です。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 小豆島

小道の笑顔

昔ながらの町並みが今も色濃く残る福山市の鞆の浦。その町のシンボルでもある常夜燈(燈籠塔)に向かう細長い小道で、いつも素敵な笑顔を振りまいてくださるイリコ屋さんのお母さん。カメラを向けると満面の笑みでVサインをしてくださいました。この笑顔をみると、いつも鞆の浦に戻ってきたことを実感します。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 福山市鞆の浦

紫色の木綿

400年続く伝統工芸の会津木綿。数少ないその伝承者である原山公助さん(原山織物工業)が染められた紫色の木綿です。織物工房を見学させて頂いてこの紫色の木綿を目にしたとき、その、あまりの美しさに思わず固唾をのみました。紫色が醸し出す光沢と深みは、言葉ではいい尽くせない高貴な輝きを放っていました。

撮影 & 文 : 天羽優太
場所 : 会津若松市