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会津のしあわせ、お菓子で描く

「会津」のしあわせ お菓子で描く
会津のしあわせ、お菓子で描くの物語り
お菓子の持つ、人を笑顔にする力
会津という地域の、しあわせのために、
シンプルに、おいしいお菓子づくりを、深める。

1

会津の中に身を置いて

地域と共にある「太郎庵」

地域資源のサイクル―、そのやさしい循環の中に身を置いて、
会津という地域に限定した店舗展開にこだわる、
「お菓子の蔵 太郎庵」。

懐かしさの中にも、現代的な華やぎが匂い立つ、
大正レトロを基調の一つとした各店舗では、
お菓子を求める喜びを、より豊かにしてくれる、
あたたかい世界観が、創り込まれている。

定番のブッセ菓子「会津の天神さま」をはじめ、
柿ゼリーの「会津身知らず」、それに、
会津桐を模したバームクーヘンなど。

店頭に並ぶお菓子の数々は、
会津の歴史・風土を、ふわり、想起させるものばかり。
会津の地に、憬れ、親しみ、感謝して―、
三代に亘って、たいせつに育んできた、
会津でのお菓子づくり。

その伝統を継承し、さらなる発展を目指して、
目黒さんは今日もまた、
気付き、学び、そして、深めていく。

3

そう、ここはお菓子の蔵

日本の男児の如く、健やかにあれ

会津坂下の地にて、祖父が興した七坪の工場。
そこから家業がはじまり、
現社長である父が、その若木を大きく育てた。
そうして、昭和五十四年に改められた屋号が、

「お菓子の蔵 太郎庵」。

日本の男児を象徴する「太郎」の名を冠し、
会津の地にあって、この国を代表するお菓子屋に―。

また、父が一号店の出店場所を探しに、
会津坂下の古い納屋蔵を訪ねた際、
同行していた画家・横田新氏が言ったこと、
―ここにしなさい、ここは、お菓子の蔵だ。

父のお菓子づくりの夢と、画家のインスピレーション。
そのふたつながらが出逢い、生み出された屋号、
それが、「お菓子の蔵 太郎庵」、だった。

代を超えて、預かる暖簾の、この重みは、
次代に継ぐべき、たいせつな、ブランド。

2

平和と文化のバロメーター

想いの結晶、太郎庵宣言

従業員一人ひとりの表情をよく眺め、
お客様一人ひとりと交流を深める―。
そういった配慮が行き届く店でありたい。
これが、会津に限定した店舗展開にこだわる、
「太郎庵」の基本的な、考え方。

間口を拡げようと汲々とするのではなく、
奥行きを深めることに、営々と努める。

太郎庵宣言
わたしたちは、いのちにやさしい、心ときめく お菓子を通して、会津の風土を描き、
お客様と共に、やすらぎと ぬくもりのある、しあわせ文化を 創造します。

語り継ぐべき歴史や、美しい風土がある、
会津の豊かな文化の恵みに感謝して、
お客様や地域と共に、しあわせを描いていく。
お菓子は、平和と文化のバロメーター。

おいしいお菓子を、
地域のみんなで笑い合いながら、愉しめる―、
そんな平和で豊かな会津で、あり続けますように。

4

季節の語り部

真に「おいしい」を、会津に届ける

お菓子は、季節の語り部。
会津の季節が恵む「旬」の産品、
その循環の流れに身を置きながら、
目黒さんをはじめ、「太郎庵」のお菓子に対する想いは、
実にシンプル―。

ただ、「おいしい」、を深める。
それだけ。

会津の旬の食材は、もちろん、大事にしながらも、
同時に、他地域の「旬」の食材も、ありがたく使う。
「会津」にこだわりはするが、縛られることなく―。

本当においしい「旬」の食材を、柔軟に選び、
しかし、コンセプトとしての、
「会津の心」は、決して忘れない。

会津の地域に真に愛されるため、目黒さんは、
おいしいお菓子づくりに、一切の妥協を挟まない。
その揺るぎない姿勢は、どこまでも清々しく。

6

お菓子のある風景

子どものように、笑って

「太郎庵」の店頭で提供しているのは、
お菓子という、ただの「モノ」では、ない。

その後ろ側にある、豊かな「価値」を、提供している。
お菓子の「おいしさ」を通して、人は笑顔になり、
その笑顔は家族に拡がり、地域に拡がり、
そうして、また「太郎庵」に返ってくる。

目黒さんは、信じている。
「目の前に本当においしいお菓子があれば、
世界に戦争は起こらない」、と。

平和の中で、笑い合いながら、お菓子を囲んで―。
大人の制約なんて取っ払い、
子どものように無邪気になって、
お菓子の「おいしさ」に、手をたたいて喜び合おう。

それこそが、目黒さんが想い描く、
おいしいお菓子のある風景―。

5

ランプの灯のように

「太郎庵」のマークに宿る想い

「太郎庵」は「ランプ」を、シンボルマークとしている。
「ランプ」は、ほわり、やわらかく暖色に灯り、
迷っている人の、足元を静かに照らす。

寒い日に手をかざせば、その暖を分けてくれる。
闇夜に迷った時、遠くにランプの灯が見えたならば、
そこには、人びとが息づく町があるだろう。

「ランプ」は、前進を後押しする「情熱」であり、
心と体を包み込む「ぬくもり」であり、そして、道を示す「希望」でもある。
この「ランプマーク」は、お菓子に対する「太郎庵」の信念を、宿している。

この信念の灯は、会津を、福島を、やさしく照らし、
そして、より遠くに、よりあたたかく―。

「太郎庵」のお菓子は、「ランプ」の灯のような、人間味のある光明となって、
今の世を、人の心を、いつまでも、照らし続ける。

7

「気付き」の人、 未来を描く

会津の笑顔のために

人を笑顔にしたい時は、どうすればいい?
まずは、自分から笑顔をつくってやればいい。
お菓子を食べたあとの人の表情は、
作り手の心の、うつし鏡。

お客様の笑顔のために、まずは、無邪気に、遊び心の翼を拡げ、
自分が笑顔になれるお菓子をつくってみる。
そして、そのお菓子が、お客様の喜びに繋がるか、
地域のしあわせに資するか、同時に、じっくり、検討してみる。

目黒さんは、子どものような柔軟さで、日々「気付き」を得て、
大人の持久力で、その「気付き」を深く掘り下げる。
祖父、父から受け継いだ、お菓子づくりの情熱と、
会津への想い、それらを判断の拠り所として―。

会津の地域と共にある「太郎庵」のお菓子。
その無辺に拡がる豊かな未来を、
今も刻々、「気付き」を得ながら、
目黒さんは、活き活きと、想い描いていく。

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